#04.しょーこ×焼き鳥×ビール

華金の夜。
小躍りしているサラリーマンたちの間をくぐり抜け、
栄の住吉通りを歩く綺麗な女性がひとり。
まあ、なんら違和感のない光景である。
だが彼女の本日の目的地は、フレンチレストランでも、ワインバーでもなかった。

ぐる娘が始まって4人目、こんなにも早く赤ちょうちんのお店が
登場することになるとは、メンバーも予想外の展開である。

お店に入って20秒、
「生で。」
金曜日の夜、日本で最も使われているだろう3文字を言い放つしょうこ。
「あたしカシオレ~♪」なんていう女子とは比べ物にならない風格がただよう。

「一杯目は絶対生!他のは考えられないな。」

なんという幸せそうな顔なんだろうか。
この笑顔をつくっているのは宝石でも仔犬でもなくビールなのである。
ビールって偉大。ビールは世界を救う。FANTASTIC BEER!!

さて、ビールについて尺を取り過ぎたので、
そろそろ本題の焼き鳥についてきいてみた。

「ビールにいちばん合う料理って焼き鳥だと思う。焼き肉よりも焼き鳥。
鶏肉が大好きだし、なんだろ、お店の人が黙々と炭火で焼いてるような、
そんな雰囲気が好き。初デートが焼き鳥屋でもいいくらい。」

今回のチョイスはせせり、ねぎま、ぼんじり、砂肝。
筆者が個人的に食べたかったつくねを薦めると、
つくねはハンバーグの仲間とのことであっさり却下される。つくね…
味付けは、迷わず塩だ。なんでタレじゃないのと訊ねると、
「塩のほうが鶏の味がするから」とのこと。恐ろしくアバウトな回答だが、
彼女がいうのならなんだか納得してしまう。

また、通な彼女は食べ方にも決してこだわりを捨てない。

「焼き鳥は串に刺さってるから美味しいと思うんだよね。
みんなで食べられるようにって、焼き鳥の串から外しちゃう女子とかいるけど、
ほんと許せない、あれ。」

心当たりのある女子は、唐揚げレモン抗争のようなトラブルが起こる前に
その振る舞いを見直すことをすすめたい。

そんなしょうこは、「まだ行ったことないけど、社会人になったら
ひとりでも焼鳥屋に行けるようになりたいな。」と語る。
いや、明日にでも行けるだろ。という言葉をぐっと我慢して、
名店「千亀」を後にした。

(文責:ちゃんりつ)
(写真:むっく)

writer/photographer